| 2004年4月12日 第17回 「キタイ花ん」 KITAIーKAN |
「レポート良かったです!」という声を何回か聞いたので調子に乗って今回も書かせてもらいます。中村です。
書く事に慣れてなくてかなりしんどい思いをして挑戦しているんですが、先日、作家の有栖川有栖先生にお会いした時そんな話をした所、「マラソンでも最初はしんどいでしょ?でも毎日走ると苦じゃなくなるんですよ。執筆も一緒ですよ」
そんな言葉を頂いた。要は慣れですね。芸人も最初は舞台に出るのに四苦八苦するけど慣れれば平常心で立てるようになるんです。そんな舞台慣れした芸人とまだ初々しい芸人が同じ舞台で勝負するこのライブ。そんなピリピリした本番直前の空気が何故か心地いい。
僕も以前は舞台に立ってたんでその時の思いがフラッシュバックするんです。やる気と緊張。
やる気が勝てば舞台を制覇し、緊張が勝てば静まり返った舞台を後にする。舞台て不思議です。笑い声が唯一のカンフル剤。そのカンフル剤をたっぷりと貰えるようにと今日も皆意気込んでいます。とにかくたっぷり貰って財布肥やして松坂牛奢ってくれ!
最近ええ肉食ってないからなぁ・・・(先月より引用)じゃ、ちょいと長くなりますが付き合ってください。
あばれざる
初出場でトップ。かなりの重圧を押しのけ見事トップの役割を果たしてくれました。「出待ち」をテーマにした漫才。たけし軍団の出待ちのついでにサインを求められるといった内容。若いのに器用なのでこの先が楽しみだけど、もっと枠からはみ出てもいいかな。既成の枠に囚われると没個性になる恐れがあるので。次回、どう挑んでくるか楽しみです。ルービック
ガリガリの男を相撲部屋のスカウトマンが無理やり勧誘してくるというネタ。毎度毎度ルービックのもって来るネタの視点は大好きだ。
ほのぼのした中に狂気な面があったりしてそれでいてマンガを見ているような気楽さ。朝顔のツルのようにどんどん伸びてきているコンビです。
彼らの熱狂的なファンも多く、特に男性には抜群の評価を得ている。男に受けるのは難しいのに。更なるルービックワールドに期待。ロングフリーズ
前回優勝のロングフリーズが持ってきたネタは「ときめき劇場」と題された、ちょっと臭い芝居の入ったミュージカル的コント。
本屋で目当ての本を取り合い、手が触れ合った男女。その女が無理やり本を持ち去り、男が悔しがっていると本を買った女が「はい、プレゼント」と男に渡す。するとどこからともなくシャルウィダンスの曲が流れ出し二人して踊りだす・・・。こういったネタがよく似合うコンビだ。
男と女
本番前のネタ合わせで眼鏡を破損したらしい。まさに本格派のドツキ男女漫才(笑)男女コンビの始祖「喜太代・洋乃助」師匠もびっくりだろう。
ネタは子供の頃の遠足を題材にしたもので和田ちゃんの暴れっぷりがよく受けていた。今日一日で市川の寿命は2年は縮んだだろう。これぞ命を張った舞台だ。
五月病に悩んでいる人は「男と女」の舞台を見て元気をだして欲しい。三羽烏
80年代ヤンキーの格好が良く似合う井上と小林。体育館裏でタバコを吸っていると先生である日比に見つかるというまさに三羽烏ワールド。
しかし、毎回コントの為にピッタリな衣裳を探してくるもんだと感心する。面倒臭がりな僕としては見習わないといけないな。
ちなみにこの日、日比はタバコを忘れて帰った。先月は時計を忘れて帰った。グレイシー一族?!
弱冠19歳ながらブレーンが何人か居るというグレイシー。実は舞台に立つのは彼女だけであってその他のメンバーを含めて「グレイシー一族」なのだろうか?
今回はラジコンが登場したり、お馴染みの健康漫談であったりと誰にも真似できない舞台だった。ピンにとってこの誰も真似できない存在感は一番大切なものだと思う。ネタは積み重ねれば良くなるかも知れないけど存在感だけはちょっとの努力じゃ出せないからね。アップアップ
キタイ花んメンバーの中で唯一新学期気分を味わえるコンビ。何となく羨ましかったりするんだ、これが。
しかも最近はネタのみならずコンビ間の微妙な関係を笑いに変えつつ見せてくるあたりテクニックも高校生とは思えなくなってきた。彼等が高校球児なら間違いなくドラフトにかけられたんだろうなぁ。でも高校生というのは一つのウリなんだけどそれに頼り切ってないところが逆に良いですな。卒業してから苦労すると言われる高校生コンビの問題なんてアップアップには関係なさそうだ。大和魂
悪いミッキーマウスに扮する岡田に拉致されるデート中の片岡という設定。毎回毎回悪質で何故か憎めないキャラが登場し、片岡が巻き込まれるという魂コントはネタというより作品といった感じだ。そしてちょこちょこ登場する片岡の仮想彼女「夢子ちゃん」は今回も登場。さらわれた夢子ちゃんはどうしてるんだ?というセリフに対し岡田ミッキーが発した「今、くまのぷーさんに甘い蜜を舐められとるわ!」で会場爆笑。後、見ないと分からない「ペタジーニか」や「実写版ドカベンのトノマは川谷拓三」など笑いどころ満載でした。ちなみに最新の物真似「最近の北野武」は絶品。そろそろキタイ花んで見れるんじゃないでしょうか。ウォーター
無理やりうまい事言おうとする。今回の漫才はそんな感じで進行。かつての漫才師が使ってきたパターンを自分たち風にアレンジしてネタにする。結構難しいのにスムーズに見えたのは最近舞台慣れしてきたからでしょうか。スタイルは違うけど少し前の「中川家」みたいな若手なんだけど若手若手してない空気を持ってるのでこの先が楽しみだ。スマイル
今回はコント。仲村が近所のおばちゃんに扮し、瀬戸の家の風呂を借りに来るというネタ。さすがスマイルという事で五打数四安打二本塁打と言った所か。
仲村が気持ち悪いキャラを毎回演じるんだけど気持ち悪ければ悪いほど笑いに繋がるんです。普通のコンビならある一定のところで拒絶されたりするんだけど、それがスマイルにはない。このまま変な下積みなんてしないでゴールデンで冠番組でもやって欲しい。で、松坂肉奢ってね。大木三郎
初登場のピン芸人。今回五位だったけどキタイ花ん初のピンで優勝も狙える芸人だなぁと。楽屋裏の謙虚で高貴な空気と舞台でのちょっとしたオーラみたいなものは鳥肌実を連想させる。これに居酒屋で話す芸術的な愚痴も加わればまさに鳥肌実になってしまう。でもそこは「大木三朗」を確立して欲しい。しかし、まだまだスタッフですら彼の全貌を知らない。次のネタはどんなネタなのか?好きなアイドルは誰なのか?ハマチの刺身は好きなのか?スタッフ間では今最も注目している孤高のピン芸人である。ルッキンフォーアレインボー
可も無く不可もなく。サラリーマンならこうやって世渡りしていくんだろうけど芸人としては少々問題がある。まさに今のルッキンがそうで、優勝も経験しているコンビだから底力もあるしもっともっと自由にやって欲しいと思う。あえて苦言を呈すのはキタイ花んにおけるルッキンの役割が大きいからなんです。ルッキンが頑張ってくれないとお笑いライブとしてのキタイ花んは今以上大きくなれない。少々言い過ぎかもしれないけどそれくらい皆応援してるんです。アメディオ
「どうもこんばんみ!」に匹敵すると個人的に思っている「王子でっす。二パッとね」をもっと見たいのだが、王子本人は「王子キャラに迷いが出てきたんです」と爽やかな笑顔とどこからともなく漂ってくるシトラスの香りとを交え僕に言ってくれた。迷いという悩みすら爽やかな笑顔で言うあたり、やはり王子なんです。王子だから続けて欲しい。それに対比して山口の不思議なキャラも良い味が出てきてると思うので過去最強の「アメディオ」を構築して欲しい。のりちゃんしゅうちゃん
家庭教師と子供のコント。いつもは漫才だけど今回はコントに挑戦。キタイ花んでは中々目立ってこないけどかなり演技力があるコンビなんです。
その演技力を生かすのはもちろん、芝居と違い、自分たちのキャラもふんだんに取り入れて自分たちが面白いと思う事をストレートにぶつけて欲しい。プラスマイナス
今回はコンタクトレンズのはなし。一緒に落としたコンタクトを探しているとガシャと踏んでしまった岩橋。しかしそれは「ジャガリコ」だった。そしてその事に対し寿命を削るような突っ込みと応酬ボケでプラスマイナスの舞台は爆笑。そこまで突っ込んでボケて頂くと観ていて気持ちがいい。でもよくネタの中にコンタクトレンズが出てくるコンビだとおもう。かれこれ二、三個のネタに登場してるんじゃないかなぁ。兼光がコンタクトしているからだろうけど。しかもカラーコンタクト。ちなみに私はカラーコンタクトをした人類と初めてお話したのは兼光氏である。極悪連合
定着しつつある極悪漫才。相も変わらず若い女の子には不評の彼等は反面男の客には受けがいい。アンケートも好きと嫌いが綺麗に分かれるキタイ花ん唯一の二極化トリオ。今回は電話相談室をテーマにした極悪漫才だったが、イマイチ「悪」がネタにリンクしていなかったのか、良さが出し切れてなかった。徹底して「悪」をコンセプトにネタ作りをして欲しい。ちなみに真ん中に立っているウルフのHPの日記を読めば図書館にも通っていると言う。知れば知るほど極悪じゃない彼等の魅力はこう言ったところにあるんだろう。ゴールドハンマー
今日は志村氏のエキセントリックなキャラが出てこなかったなぁ。「追っかけ」やら「ホスト」やら「女」やらいつものこれでもかと言うくらいネチネチしたあのキャラクター。個人的に好きだし、また出てきた時は上位に食い込むというあたり観客の皆さんも待っているんだと思う。
あ、そういやこの前NSC歌組の公演で林氏と偶然客席で会った時は笑った。お互い何してるんやと・・・(笑)タイムマシン
ギターを抱え、あるあるネタのようなそうでないような、コントなのか漫才なのかというような新たなジャンルなのかもという舞台でした。
いつもネタ見せの時にその真意が分かりにくいんだけど、本番では分かりやすく生まれ変わる。何かきっかけを掴めば大きくなっていくような期待が持てるんで頑張って欲しいです。あ、タイムマシンが出演してる銭湯の脱衣所でやってるライブ、見に行かせてもらいますわ。リンゴスター
他のお笑いライブと違い正統派の漫才が少ないと言われるキタイ花んにおいて、重要な正統派コンビ。今回も勢いのある漫才で動きもあるという今すぐNGKに立ってもおかしくないんじゃないかなという舞台。今後、キタイ花んの柱になってくれるだろうと思うのでコンビ名は変えても解散だけはしないで欲しい。ちなみに「ヒッピーキャブ」から「木虎」に改名→「リンゴスター」となっていて「木虎」の期間は数週間だったように思う。将来「木虎」時代のサインは高騰するだろうから持ってる人は金庫に入れて保管するように!なぎさ
自殺しようとする女装した鮎川を止めに入る奥田、というコント。過去のキタイ花んでは女装したコンビは何故か調子が出ないというジンクスがあったが、それを乗り越え見事優勝です。
途中で入るBGMに乗せて歌いだす奥田が何故か面白い。もちろん計算しているんだろうけど、その歌っている姿が笑いを誘っていた。
ちなみにこの日ライブ終了後の居酒屋で鮎川氏はカラオケBOXでも無いのに90年代初頭の歌をロングフリーズの二人、大和魂岡田とともに何曲も熱唱していてうるさかった。その姿に時に突っ込みながら真剣な話をしていた奥田氏はまさに「兄貴的存在」なんだろうと思った午前二時。優勝おめでとう!
集計の間のコーナーも盛り上がっていたようだし、エンディングも最近ではお楽しみコーナー化しているようです。
総勢40人くらい居る楽屋の後片付けは我々としては大変な作業だ。今日の忘れ物はタバコ、腕時計、封の開いてないジュースなどの中に紙の切れ端が。そこには「34 ミシン目のような伝染」と謎の怪文が書かれていた。
以前はスニーカーやネタ帖などもあったりと最近何を忘れて帰るのかが僕的には楽しみだ。ではでは次回も是非ご来場くださいませ。
文:中村壮快
4月12日 投票結果。動員数:212人。 有効投票者数は160人。
20組中、ライブでは3位までの発表ですが、HPでは10位まで発表します。
1位 なぎさ 得票数 68票 2位 プラスマイナス 得票数 65票 3位 スマイル 得票数 52票 4位 三羽烏 得票数 47票 5位 大木三郎 得票数 39票 6位 大和魂 得票数 34票 7位 ロングフリーズ 得票数 28票 8位 アップアップ 得票数 27票 9位 男と女 得票数 25票 10位 グレイシー一族?! 得票数 16票
楽屋風景を少しだけ、ご紹介したいと思います。
舞台とは又違う、芸人さんの顔をお楽しみ下さい。
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![]() 左、さぶちゃん事『大木三郎』右、瀬戸(スマイル)ツーショットです。さぶちゃんは物凄い気品のある男です!お坊ちゃんなんだろうか・・?? |
![]() 『男と女』市川義一。ネタ合わせ中ヒートアップしてしまい、眼鏡がぶっ壊れてしまいました。。 ¥35、000円也・・・(泣) |
![]() 左、兼光(プラスマイナス)右、見取(リンゴスター)。 清く・正しく・美しく、袖から本番を見ています。 |
![]() 『大和魂』岡田孝弘・・31歳。ネタ後の一枚 です。ランドで本物を見たけれど何故かこちらの 邪悪なオカミッキーの方が気になる!! |
![]() 『スマイル』瀬戸。リハ前ロビーでくつろいでいました。この後、通りがかった芸人に上に乗られ背中を痛めるなんてこの時の瀬戸はまだ知らない |
![]() 左、市川(男と女)右、江原(ロングフリーズ)女子高生がプリクラ撮る時の顔マネをする?江原。 眼鏡・・セロハンテープ貼ってるやん!! |
![]() 右、岡田(大和魂)が高2の吉野(アップアップ)にお小遣いを!手前にも手が一杯!撮り終えると兄さん即座に自分の財布に戻してました笑。 |
![]() 『グレイシー一族?!』。一族と言いながら ピン芸人です。あっ、だから芸名に「?!」を付けたのかな??今度聞いてみよう♪ |
![]() ネタ合わせ中の『なぎさ』。奥田の横にある飲み物「スウィートキッス」です。懐かしい・・笑 これを飲んでる人10年ぶりくらいに見ました! |
![]() 『ロングフリーズ』江原。後ろに貼ってある順位表を見て、出順がね〜と言い訳を・・途端、皆から情けね〜とバッシングを受け・・このお顔。。 |
![]() コ―ナー直前の舞台袖にて。左、志村(ゴールドハンマー)右の2人は『プラスマイナス』。真剣顔と言うか・・イカツイです。殺気を感じる3人です(笑) |
以上、簡単ながらライブレポートでした。来月のキタイ花んは、5月17日(月)ワッハホールで行います。
皆さんお誘い合わせの上、ご来場くださいませ。取材 : スタッフ織田
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